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GOD? OUR NATION? YOU? OR ME?
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『PSYCHO-PASS サイコパス Blu-ray&DVD VOL.1』の発売記念イベント
に抽選で!見事!当たりまして!!!
アニメイト池袋本店に行ってまいりました!!!
もうね快挙です。わたしこういう抽選って当たったこと一度しかないんだよね。
(唯一当たったのは、20年ぐらい前に日比谷公会堂で行われた
 りぼんファンタジックワールドというりぼんのイベント)

お席がまたかなり前方でドキドキ。
先日のオールナイトでも前方だし、イベントは大概前方で見させていただいて
わたしは恵まれてるなぁ。
(まぁ…前方で見れるようなイベントしか行ってないってのもありますが)

考えたら生で声優さんって実はあんま見たことないんだよね。
一回食事させて頂いた人(名前忘れた)と、
あとは櫻井さん、とあさん、三宅さん、小山力也さんのベルセルク組、
鈴村さん、岩田さんの超人ジャイアント組、
そしてあみっけ、達央さん(こちらも超人ジャイアントで見た)、
ぐらいなんだよね…
これ結構見てる方なのかな。
まぁ、昔やってた商売柄、タレントさんスポーツ選手わんさか見てきてるので
それと比較するとやっぱ声優さんってほんっっと!接点がないのでね…

で、今回は、主役の狡噛慎也役の関智一さん!
ヒロイン役の花澤香菜さん!
そしてわれらが櫻井孝宏!(超絶キーマンの槙島聖護役)
と物凄い豪華ラインナップなので、もうわくわくが止まらない!

キャストの皆さん、登場する前から扉の向こうで雑談してるのか
ワハハという声。(主にちいちの声)
そして登場してきたちいちが狡噛さんのコート(曰く4万円コート)を着用してて、
もう最初の一言から面白いってどういうことだろう。
花澤さんは、どうもね、わたしの前の職場の人にそっくりでね…
そればっか思ってしまいました。いや、花澤さんのが全然可愛いんだけどね!
櫻井さんは緑の服を着てました。はい。

トークはとにかくもう、ちいちが面白くて面白くて面白くて…!
いやぁ、あの人は地上波のバラエティ、イケます。
声優さんであんだけ喋れるのは凄いわー。

内容として印象的なのは、

・櫻井さんは当初狡噛役でオーディションを受けていた

・花澤さんが1期のラストの台詞で槙島聖護(マキシマショウゴ)を
 キリシマセイゴと言ってしまいみんなエッ(゜д゜)ってなって、
 台本にも「キリシマ」って書いてあって、
 「櫻井くんがさー、キリシマっぽい演技してたんじゃんー?」って周りが茶化して
 櫻井さんが、あ、すいません、ってなった

・結末を唯一知ってるちいちが
 「誰が死ぬか予想すると楽しいかもしれない」(←意味深)

・大雪の日、スタジオ近くのコインパーキングに車とめてたちいち、
 雪が積もりすぎて車出せなくて、仕方なく傘でザクザクと雪かきしてたら、
 通りがかった沢城みゆきさんが一緒に手伝ってくれて
 雪も無事退けられて「ありがとう!」って車に乗り込んだんだけど、
 窓にまだ全然雪が残ってて、あ、って思ったら、
 みゆきちが無言でバッバッって素手で雪を退けてくれて、
 さらに「じゃ!」みたいな挨拶もなく無言で立ち去ったという
 みゆきちの男前エピソード

・櫻井さんの好みのタイプは「味覚の合う人。ご飯時のテンションが一緒の人」

以上!
いや、ほかにも沢山ありましたけども。
個人的にはもう、みゆきちの話が聞けて、満足満足。

時間がもうあっという間で、もっと聞きたかったな。
いやー、でも、ちいちがホント面白かった!
オーディションの話の時も、
ちいち「オーディションの時は設定のイラストもなくてさぁ」
はなざーさん「えっ、ありましたよぉ?ねぇ」
櫻井さん「…いや…言っていいのかな…俺、狡噛を受けたから…」
観客(えー!)
ちいち「みんな色んな役受けるよね~。俺もドラえもん受けたし!」
全体的に(苦笑)
ちいち「いや、東宝さんだから(サイコパスもドラえもんも)!
    大丈夫でしょ!」
もうなんつーか、あの人ホント面白いわ。


さて、イベント終わり、
前日久々に発作を起こしたせいもあって疲れてたんだけど、
でもラーメン食べたいでも疲れてる、
ということでアニメイトから近い桂花ラーメンに行く。
そうです、櫻井孝宏氏が常々好きだと言っている桂花ラーメン!
櫻井さんも見たしね、あっ、桂花ラーメンでいいじゃん!って思って。

ここはあれです、お茶がむちゃくちゃ旨いから大好きです。
来るたびにお茶ガブ飲み。
今回ももれなくお茶ガブ飲み。

いやー、なんだか予定詰めすぎて疲労がヒドイぜ!(虚弱)と思いつつ、
OTAKU街道は引き続きまっしぐらです。
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DOPING PANDAのスターこと古川裕がとうとうソロ始動!
その初ワンマン(正しくはツーマン)@渋谷QUATTROの初日に行ってきました。

スタンディングだし体調が物凄い不安だったんだけど、
最近調子いいからな、とは思いつつ、
関係者席にいつもなるとこに潜り込みオープニングゲストのQUATTROを鑑賞。
ものすっごいキャッチーで爽やかで、
でもアメリカのオールディーズみたいなのもあったり、
すごくバリエーション豊かで、
ボーカルの人も歌上手だし、あともうひとりボーカルやる子もいい声だし、
一気にファンになってしまいました。

そして。
ついに。
出てきました、ついに、ついにスターーーーーーーーーー!!!!!!!!
ああ・・・・・やっぱり・・・・かっこいい・・・!!!
「聞きたいんだろ?」
って客を煽る。
「I'm a Rock Star!!!!!!!」
と叫ぶ。
もうそのすべてが、かっこよくて、かっこよくて、
ああ、スターだ、スターだって嬉しくて。
ドーパンが解散したのが去年の4月。
短かったようで長かった。長かったようで短かった。
でも、こうしてまたスターを観れて、嬉しいです。ほんとうに。

「今日は、君たちにとっては全部初めて聞く曲だろうから。
 俺は何も言わないから(変に盛り上がらなくていいから)、
 好きに感じてくれていいから。
 でも、知らない曲でダイブとか、そういうのはわからないから。
 そういうのには壁作るから」
相変わらずです。
ふふふ、この感じ、この感じです。大好き。
だし、わたしも知らない曲なのにテンションあがってヒャッハーしちゃう人は
よくわかんないしな。よくいるじゃん、フェスとかで。

で、順調に幸せ気分で聴いていたのだけど、
1時間ぐらい(オープニング入れたら2時間)して・・・立ってられなくなる。
汗もすごい出てくるし、とにかく震えがとまらない。
まずい、まずい来てしまったか、と。
でも、ちょうどドーパン時代の曲をアコースティックversionでやってくれてて
ものすごい聞きたいから頑張ってたんだけど、
beat addictionの時に、もう限界。
すっ、と外に出て、倒れこむ。
少し休んでいれば大丈夫かな、と思ってしばらくじっとしてたんだけど、
動悸がとまらない。
扉の向こうから聞こえるスターの歌声が悔しさを助長させる。
なんで、どうして、こんなタイミングで。
でも、結局30分ぐらい経ってもよくならないので、
フラフラと会場をあとにし、タクシーに乗り込みました。

ほんとに悔しかった。
それまではピンピンしてたのに。家かえってからすぐになんとか復活したし。
なんで、あの時だけ。どうして。
もうぐるぐるぐるぐるそれだけが脳内を駆け巡る。

とりあえず、でも、爆音の中3時間立っていることはできない、
できて2時間が限界、というのは学習しました。
お酒を少し飲んでしまったのも、いけなかったのかもしれない。

でも、なんでそしたらコミケは大丈夫だったのかなぁ・・・
もっと並んでたよ。5時間、いや合計したらもっと並んでた。
やっぱり、お酒なのかな・・・
密室で狭い空間で空気が悪かったのもよくなかったのかな。

とにかく、大丈夫だ、と思っても、まだまだだめなのかもしれない。
せっかく自信がついてきたところだったので、結構ショック。
だけど、自分が「こういう場合ダメになる」という具体的な事例は
常に念頭においておきたいので、そういう意味では良い学習になりました。
それに、少しだけでもスターを拝めたしね。しかも最高に良いポジションで。

ちなみに、わたしの前にはタロティがいらっしゃいましたよ!
タロティー!!
本当に良い人オーラが全開でした。素敵だった!(*´∀`*)
アニメPSYCHO-PASSのノベライズ、
小説「PSYCHO-PASS サイコパス(上)」が先行発売となりましたね!
この小説の特装版を買うと、
先着でキャラクターデザインの浅野恭司さんのイラストに
塩谷直義監督のサインが付いた色紙がもらえるということで、
行ってきましたよ、秋葉原ゲーマーズ!

実はこの小説、当初は年末のコミケで先行発売する予定だったんだけど、
延期になったのね。
で、わたしコミケに行った理由って実はこの、
塩谷監督のサインと浅野さんのイラストの色紙が欲しかったからなの。
でも延期になって、
さらに改めて設定された先行発売日は、1月25日(金)!そう、金曜日!平日!
今回はコミケ時より絶対に競争率が低いはずだ、ということで
金曜日はお休みを頂いてたのでよっしゃ行くぞ!と気合を入れる。
木曜深夜サイコパス本編をテレビで見てからずっと起きたまま、
とりあえず7時ぐらいに秋葉原着。
でも、だーーーーーーれもいない・・・・・・・
さすがに早く着きすぎたのかな、と駅前のカフェで一服して
8時過ぎに再び店に行ったら、30人ぐらいいる!ヤバイ!いつの間に!
焦って並ぶと、すぐにお店の人が
「9時30分ぐらいに改めて列を形成しますので、それまでは並ばないでください」
と解散させられる。
仕方ないので店から離れて、でも店は見える位置で、暇なので友人に電話。
忙しい中かなり強引に電話に付き合わせてしまう。(本当に申しわけない・・・)

そして9時すぎ。もうすぐかな、とじりじりと店の入口付近に移動。
すると、後で来た人達が、「もう並んでる」と誤解して
駅の方まで相当な人数がすらりと列を成している。
びびって、店の人に「あの列、関係ありますか?」と確認したら、
やはり「いえ、これから列は形成しますので、関係ないです」とキッパリ。
我々(要するに8時以前に来ていた人間)は店の人から聞いてて知ってるから、
列に並ぶこともなく、みんな各々入口付近で待機してたけど、
あれはどう考えてもロスだなぁと思う・・・
が、教えてあげる余裕もこちらにはないのである。
こっちも寝ずに、誰もまだ来てない7時に来てからずっと待っているのだ。

そして、ようやく「列つくります!」とお店の人が拡声器で声を出す。
と同時に店前で待機してた第一陣(要するに8時時点で来ていた人たち)が
どどどどっと並ぶ。のでわたしも慌てて列に潜り込む。
駅の方まで並んでいた人たちの中には、なにあれ?って思った人もいたかもね・・・
でも、こっちも情報はきっちり得てそれに伴って行動したまでである。
(まぁ、Twitterとかみる限り、そのような文句は見かけなかったけど)

(列全体はこんな感じでした・・・もちろんまだまだ続いておりました)

で、おかげさまで前から18番目。
ほぼ1番乗りに近いはずだけどね・・・と思いつつも、
まぁ、OTAKU活動に慣れてないわりにはかなり上々な結果。

おかけさまで、

無事げっとできましたーーーーーー!!!


いやぁ、頑張った甲斐があったよ!

ちなみに、ゲーマーズではニトロプラスミュージアムなるものが開催されており、
ニトロプラスが関わってるアニメーションのグッズや展示物が。

もちろんサイコパスも。

等身大パネルが全員分!宜野座さん背たけぇ。
最近マジで宜野座さんが好きすぎてわたし困っています。


設定資料も展示されてました。おおお槙島さん・・・!美しいなぁ・・・

帰り、おなかもすいたしと、いつも行くカフェに向かったら
時間が早すぎてオープンしてなかった(゜´Д`゜)
ので、これまたお馴染みのドンキ下のクレープ屋でクレープを買う。
ふー、充実の一日でした。


余談。家帰ってからTwitterで
「腐女子がたくさん並んでる」という内容のツイートが回ってきて
釈然としない気持ちにはなったね。
別に、腐女子じゃないけどね。
てか腐女子もいるかもしれないけど、
多くはただ「サイコパスが好き」「小説が欲しい」人たちなわけで。
女でオタク=腐女子って決め付けるのは、いかがなものなんだろうねo(`ω´*)o


もう喉が痛くて喉が痛くて、1週間以上ゴホゴホしてて、
でも病院行く暇もないので薬局で「強い咳止めください」と言ったら、
アネトンの咳止めシロップなんてどうですか、
と薬局のおねえさん。


・・・・・・・・・・・・咳止め・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・シロップ・・・・・・・・・・・


中島らもを崇拝しているわたくしとしては、
咳止めシロップに手を出すのは正直、恐ろしいのである。
そう、らもさんはコデイン中毒。
らもさんが飲んでいたのはブロンだけど、
アネトンも同様にコデインがたくさん含まれている。
コデインはまぁなぜにアレかというのは各自調べていただくとしても、

詳しくは以下のエッセイを読むとよかろう。
らも的オクスリ体験記がずらりと並んでいて、
これぞサブカルチャーの極み。




わたしもぶっちゃければ、
お薬(きちんとした処方薬ですよ!正規品ですよ!)は大好きなので、
咳風邪という名目があるぶんよりいっそう、
なかなかに、魅力的なお誘い。

とはいえ、実はブロンでわたしは飛んだことがないんです。
びびって飲む量少なかったんだろうなとは思うんだけど、
だったらレスタミンやパブロンのほうが効きが良い。
そして最強なのがサイレース!
サイレース飲んだあとは大概記憶ない。
朝起きたら変な小説書いてたりカステラが大量にあったり…
(コンビニのレシートがあるからコンビニでカステラ買ったんだろうね、小人さんが)
サイレースの健忘は素晴らしいです。
…まぁ、薬以外で「覚えてない」現象はシャンパンでも起こるんで
たまにふわりとなりたい時は、シャンパンをいただくんですけども。
(他のお酒は大丈夫なの、シャンパンだけなの)

でも、今回はとにかく飛ぶ飛ばない関係なく、
マジで咳を止めたかったので、
おねえさんのススメのままに(おねえさんのせいにしてみる)
アネトンを1瓶購入。

ちなみに、この時点で、我が家の薬箱は
・ブロン ・アネトン ・レスタミン ・パブロン ・イブ
(いや、イブは、実際よく頭痛と生理痛になるので常備薬として欠かせないんだよ。
 これは普通でしょ、でしょ?)
という一見何事もない、
でも見る人が見ると「へぇ」と鼻で笑わられるようなラインナップに・・Σ(゚д゚lll)

さっそく用法用量をきちんと守り、
4時間ごとに付属の小さなコップ一杯、飲む。
味は、甘くてとてもおいしい。

でも、1日飲んでいたら翌日にはかなり咳がおさまった!
これは、すごい。
これは、すごい。
もう神様アネトン様レベル。
これはすごいこんなに効くとは医者いらずじゃないか。

あと、いつも怒りっぽくて短気なのに、心持ちせかせかしなくなった気もする。
らもさんが言っていた「とろん」はこのことなのか!?
さらに、食欲がなくなって、ほとんどご飯を食べなくても大丈夫。
なんだこれは、ダイエット効果もあるのか!すごい!

で、まぁ、咳も完全には止まってないし、
そのまま1週間ぐらいしばらく飲み続け、
もうそろそろいいかなぁ~と(ちゃんと用法用量を守って飲むのを)やめたら、
なんだろう、吐き気。とにかく吐き気。
これ、もしかして副作用・・・・・?

わたしは大概なんでも、副作用がでるとびびってやめるタイプです。
実際1日1瓶あけてたわけじゃないしそんなん出るはずないんだけどさ。
とにかくびびりなので。
小さな異変にさえも相当びびり、
すぱり、とアネトン断ち決定。

でも、とにかく、おかげで今はすっかりよくなりました。
アネトンは風邪薬として素晴らしいです。




でも、たまーーになら、飲みたくなるぐらいの
なんかこう、うん、は、あるね。あったね。
アネトンは小悪魔だわ。


2013年初舞台(観劇)は、
「祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~」の蜷川verです。

直前まで自分のスケジュールでどこが空くのかがわからなかったので
ホントに行けんのかな、って思ってたんだけど、
なんとかなりましたね。ほっ。
今回の作品の上演時間は4時間20分。合間に休憩が2回。
自分の体調のことも心配だったけど、これもなんとかなりました。ほっ。

と、いうか。
全く長くなかった。4時間半、あっという間でした。

脚本がとにかくKERAワールド全開で、
これKERAバージョンも見ておくべきだったな、と後悔しつつ、
KERAさんの本を蜷川さんが演出すると、こうなるんだ、という
面白い感覚になりました。
まぁこれは野田さんの時も、岩松さんの時も、まぁ全部そうなんだけど、
癖のある脚本を、蜷川節という絶対的な腕力で引っ張ると、
すごく不思議な化学反応(©秋π先生)が起こる。
凄まじい力と凄まじい力のぶつかり合いを間近で体感できる嬉しさ。

ただ、蜷川さんの演出は最近富に毎回似たようなパターンになってきたな、
とは思うんだよね。
まぁ元々カラーの強い人だしずっと似たようなもんだと言ったらそうなんだけど。
でもさ、コクーンの場合は絶対最後、舞台裏の扉あけるでしょ 苦笑
あとラップみたいなやつ。このふたつはちょっともう良いかなぁ。

だけど、第3幕が開けた最初かな、
白と黒のリボンを使ったあの演出は、ぞくっとした。
観客席から見てちょうど黒と白でバッテンになるように、
舞台の上から斜めに吊るしただけなんだけど。(って、説明が下手だね…)
ああいうリボンの使い方をするんだ、
ああいう空間の使い方をするんだ、と。
これぞ、蜷川さんの骨頂だな、と思う。
色の挿し方、舞台の上の空間の使い方。

豪華キャストだったし皆さんすごいのだけど、
とくに終始気迫が凄まじかったドン・ガラス(勝村政信)の演技が素晴らしくて。
うーん、蜷川舞台における勝さんの安心感、絶対感ったらないね。
しかも、見るたびにパワーアップされていて、
今回はもう、尋常じゃないものを見せて頂いた。

そして、もう一人。
この人のことを書かないとこの芝居の感想を言ったことにはならない。
そう、主役のトビーアス、森田剛。

第2幕でトビーアスの独白があるんだけど、
これがもう、一気に引き込まれた。息を飲んだ。

この人は、何もない舞台に景色を生み出せる人だ。
トビーアスの今まで背負ってきた感情、過去、
そして今見つめている世界、取り囲まれている現実、
抱えている葛藤、不安、希望、
そのすべてが台詞ひとつ、挙動ひとつで体現される。
苦しいぐらいに目の前にいるトビーアスが自分の体内に入ってくる。
圧迫死してしまいそうになる。

それまで、KERAワールドだな、KERAワールドだなと思っていたけど
一気に、森田剛のそれに、
そして、ああ、蜷川の舞台だな、と考えを改めた。

あんな芝居を見れたこと。
わたしの人生の誇りのひとつになりました。



ちなみに…彼は本当に素晴らしい役者さんだとわたしは思っていて、
アイドルとしての彼は殆ど知らないのだけど、
毛利元就に出てた時も、民法のドラマに出ていた時も、
あと、V6全員を主演に据えたオリジナル映画を見ても、
とにかく、凄い演技者だな、と思ってた。
特に演技者。での「マシーン日記」(大人計画の芝居のドラマ化)と、
「激情」(ポツドールの芝居のドラマ化)。
これでその思いは確信に変わった。
そのあとDVDを借りて見た「コズミック・レスキュー」と、
そのあともういっこの映画、なんだっけ、SABUが監督したやつ…
ホールドアップダウン!
これがまた、森田剛一人ずば抜けて凄いんだよ。
世間はV6と言ったら「岡田くん」なんでしょう?
岡田くんも勿論上手なのだけど、個人的にはそのV6映画を見てしまったので、
2人の芝居を一度に見ると、どうしたって、差がある。
好みの問題、だと言われるかもしれないけどそこは全力で否定したい。
演技に関してわたしは好み云々で判断したことは一度もない。
そのぐらい、芝居に対して嘘はつかない。

話が逸れました、で、彼のことはずっと凄いと思ってたんだけど、
なかなか評価があがらない。
世間でもほとんど「演技が上手い」なんて聞こえなかったし、
話題になるのはもっぱら某女優さんの彼氏、としての彼ばかり。

もどかしいなぁ、森田剛にはもっともっと芝居をして欲しい、
勿論爽やかな青年役もだし、汚れ役とか、ひどい悪役とかいくらでも出来る。
もし汚れ役をするのにジャニーズ事務所が邪魔になるのなら、
いっそあの事務所を辞めてほしいとさえ思ってた。

そんな時、新感線の芝居に出るという話を聞き、慌てて青山劇場に行く。
宛書きの効果もあったのかもしれないけど、
バチッとこなしてやっぱりこの人は芝居が上手だ、と思ったと同時に
ばりばりアイドルなカーテンコールに反吐が出た。
周りがアイドル扱いして、本人もそのつもりじゃ、何も変わらない。
その後もう一回新感線に出て、それも文句なくとても良かったけど、
そのアイドル然とした振る舞いに、なんとなく消化不良だった。

そして、ついに蜷川舞台に森田剛が出るという。
しかも共演に窪塚洋介、寺島しのぶ。
素晴らしい布陣だ。
窪塚さんは独自の誰も真似できないセンスを持った素晴らしい役者さんだし、
寺島しのぶちゃんは、その奥底から吹き出すような感情を表現できる
物凄い女優さん。
いい演技には、いい役者が必要だ。
相手側がいい演技をすれば、それに呼応して自分もそれ以上の演技をして、
そうしたらそれに呼応してまた相手もそれ以上の演技をして…
最大の期待を胸に、コクーンに向かう。

素晴らしかった。

驚く程に、今まで一度も見たことのない森田剛がそこにいた。
でも、そこにいる森田剛は、もう何十年も舞台を踏んできた程に、
馴染んでもいた。
更に、カーテンコール時も、ただお辞儀をするだけで、
今まで見た「アイドル」っぽいものではなく普通の「芝居」のそれだった。
(観客席はまだファンっぽい人が場違いな空気を出しまくっていたけど)

想像以上だった。
自分を恥じた。
これほどだったのか、と思った。

蜷川さんの凄いところは、
今までの演技論とか自分の癖という殻を一度破りまくり、
そしてまっさらにしてから高みに飛ばせる能力だと思うんだけど、
俳優の持ち味を最大限以上に引き出してくれるところでもああると思う。

これは、もっと高く飛ぶ。
蜷川さんや、他の演出家さんの舞台をもっと経験したらもっと掴んで
わたしが考えてもいない場所まで飛ぶ。
そういう役者さんだなと思った。

だから、あの時の衝撃があったから、
今回の芝居は、どうしても見たかったんだ。
冒頭でも書いたけど、自分の体調や、他の予定もあってどうなるかと思ったけど、
本当に、観れて良かった。

願わくば、また更なる高みを。


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東京都出身。現在は都内某歓楽街の横にひっそり住んでます。
好きなものはメジャーカルチャーとサブカルチャーの狭間にたたずむもの。
偽善はきらい。そして散財家です。

ブログのタイトルはTHE BOOMのアルバムにも入っていない曲から。
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