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GOD? OUR NATION? YOU? OR ME?
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さー!お待ちかねのっっ!!
ベルセルクトーーークショーーーーーーー
あんーーーーーんど
サイン会ーーーーーーーーーーっっっっ!!!!!

出演は、映画「ベルセルク」の窪岡俊之監督、
あとキャラクターデザインで総作画監督の恩田尚之氏、
そして4℃の田中栄子プロデューサー。

進行は田中栄子女史。
ところどころでそのキャラクターは拝見していたけど、
やっぱりやり手なオーラばんばん 笑
監督のおふたりがおっとりされてるので、
田中さんがもうガツガツ仕切る仕切るそして補足をしてくださいます。


もともと一本の話を三部作にする、という話は以前から聞いていたけど、
やはりどこで話を区切るか、というのは難航したようです。
1部を百人斬りまで描いてしまうか、とも思っていたけど…とか。
(尚、現場はそれ合わせで動いてたのでかなりカツカツだったそうで)
でも、わたしはあそこで区切るってすっごいバッチリだと思う。
グリフィスが
「自分にとっての対等な友とは、人の夢にすがったりしない、
 例え自分を敵に回してでも自分の夢をつかもうとする者」
だと言ってるのを聞いて、ガッツはハッとなるわけ。
そっからガッツは「自分は今までどうしてきたのか、これからどうしたいのか」って悩む。
そこがひとつの区切りだと思うから。
あそこで切ったのは凄いなー、とわたしは思うんです。

百人斬りのシーンは、これはブルーレイのコメンタリーでも仰っていたけど、
実は二百人は軽く殺してるとのこと。
ガッツ… おそるべし…!!!
あと、サムソンもほんとは出てくる予定で(勿論)作ってたんだけど、
これは田中さんがバサーーッッと切ったそうです。笑

実は、お客さんとして脚本の大河内一楼先生がいらしてたんです。
(確かに後ろ向いたら居た 笑)
で、急きょ(半ば強引に)大河内さんも登壇。

大河内さんは原作の三浦健太郎先生と会うのを頑なに拒んでいたんですって。
なんでも、原作者に会ってしまうと、情が湧いて、
ああ、ここも入れよう、ここは切れないよな、なんて色々考えてしまうので、
第一に「お客さんに向けてどう魅せるか」ということを考えていたいので、
最後まで会わないでおいたのだそうです。
なるほどなー。
あの映画の構成はやっぱり大河内さんの効力なわけで、
わたしとして、本当に「描くべきところ」「ここはカットしてもなんとかなるところ」
が一寸の狂いもなくがっちり設計されたものすごい完璧な屋台骨だな、
と思ってるので、
そういうやり方をされたからこそなのかぁ、と納得。

逆に、窪岡監督は三浦先生とかなり綿密にやり取りされていたそうで、
たとえばこのシーンでのこのキャラはどういう心境だったのか、
とくにグリフィスの理解しがたい部分はわたしでもかなりあったんだけど、
それとか、すぐ三浦先生に尋ねて、理解する、ってやり方をしていたようです。

わたし、蝕の前後のグリフィスの心情って、わかるようでわかんなかったのね。
だけど、この映画で、「そうか、そういうことか…」ってすごい、納得できた。
それってやっぱり、窪岡監督が三浦先生と入念な認識のすり合せをしてくれたから、
なんだなって思った。

ストーリーは大河内さんが情を持ち込まずしっかりと冷静に構成し、
窪岡さんがそれを描くにあたって三浦さんの真意をきちんと組み込んで表現してくれた。
だからこんなに素晴らしい映画ができたのだなーと。

ちなみに窪岡さん、田中さんに
「監督、グリフィスのことしょーもないやつって言ってましたよね」
と突っ込まれていて、面白かったです。
まー、グリフィスはしょーもねーよな。子供だしな、あいつ。笑


で、田中さんはその話をうけて、
(ウラケンとの関係が深くなっちゃったがために)切れない部分が増えてきたのでは
と、指摘。
田中さんは当初2時間で黄金時代を描く予定が、窪岡さんがデーンって長く作っちゃって、
それを3部に分けて、公開する、ってのがたぶん相当大変だったんだろうね。
この「窪岡さんがえらい長く作った→3部にして公開するはめになった」て話は
なんか結構彼女の口から聞くもの。笑
でも、そこで、3部にしてくれた、ってのが、なんだかんだいって優しいと思うし、
だからこそ、わたしは感銘を受けたんだとも思う。
だって、2時間じゃ、到底描けないもん。

尚、恩田さんも、三浦先生と会っていて、
結構細かく指示されるかな、と思ったけど絵柄に関してはほとんど何も言われなかったと。
唯一「筋肉をちゃんと描いてほしい」みたいなオーダーはあったみたいだけど。
三浦先生、どこかのインタビューで恩田さんの絵をとても気に入っていて、
「今後は恩田さんの絵に影響されると思う」
とか言っていたもんねぇ。
そんでもって、
「アシスタントに来てほしい」とか言われていたと田中さんが暴露!笑
だめ、だめだよウラケンっっ!!笑
恩田さんたたでさえ超忙しいのにあの物凄い熱量の原稿のアシスタントに行っちゃったら
死んじゃうよ!!笑
でも、恩田さんがアシスタントになったら、すっごい戦力になるよね。笑

そういや恩田さんは、
資料も何も見ずに、下書きやあたりもとらずに、
変なパーツ(たとえば耳とか、その時描きたいとこ)からささっと絵を描くんだそうです。
すげえええええ!!!!!!
曰く、「その方が早いんですよ、効率的なんです」なんて仰ってたけど、
それ、ふつうは出来ないでしょう?
机にはほとんど資料もなかったらしい。
飲みかけのコーヒーはたくさんあったみたいだけど。笑
(そして四季関係なく仕事机に向かっているため、
 置きっぱなしのコーヒーが腐り始めると、「ん?…夏か…」
 …って、うわあああああお疲れさまですううう!!!(つд⊂))

ちなみに、三浦健太郎=ガッツ、って感じらしいです。
グリフィスの部分も勿論持ってるけど、ガッツそのもの、という感じみたい。
かっこいいなぁ…でも、苦しいなぁガッツだもんなぁ… 
がんばれ、ウラケン…!!


あ、ウラケン話でもういっこ。
三浦先生は声優に超詳しいようで、
相っっ当疎い(大河内さん曰く「知らなすぎ」 笑)4℃スタッフより全然詳しくて、
キャステイングについて、
このキャラはこういう系統の声の方を、という指示があったそうです。
オーディションの時もいらしていたんだものね。
ガッツについては一発で決まったってのは今までも聞いてるけども。
その時「ああ、(体の大きい人は)こもるんですね」って言ったって話、凄い覚えてる。
ガッツは声がこもってるイメージだったんだなぁ。
ちなみにガッツのオーディションに
声優じゃない岩永さんを持ってきたのは4℃のデスクの方だそうです。
なんという偉業を!!
わたし的に今回のキャスト、どれもこれもハズレがなくて、
そういう意味でも、三浦先生の指示ってすごい生きてるのかなーと思うし、
わたしの認識が、ウラケンと一緒だったというのがまた、嬉しい。
ちなみに、ピピンとピピンの声優さんが似ている、何かそこに秘話があるんでしょうか?
と言うような(熱いファン。あの人アツかった)の質問に、
力強く「顔が似ていれば声が似ているというのはあると思います!」と監督。
これは櫻井孝宏も言っていたよね、
骨格や体格から声を出すから、(ヒョロヒョロした)俺がガッツっていうのは、
声優として技術的には勿論演じられるし声もそういう感じで出せるけど、
結果的に不自然なんだ、って。
なるほどなー。もう、なるほどなー、ばっかだよ。

映画やってて良かったことは?
って質問に、監督おふたりとも、「んー…」。
パッと思いつかないぐらい大変だったのね。涙
恩田さんは「あ、でも、海外行けたことっすかね」。
そうだー、ちょうど1ヶ月前くらいに、フランスのジャパンエキスポに行かれてたんだよね!

JAPAN EXPO Sud MARCH 1st-3rd 2013
@PARC CHANOT-MARSEILLE


ジャパンエキスポなんて、わたしでも知ってるぐらいの世界的アニメ祭り!!
こちらが、恩田さんの紹介文。すげー!!

URL:http://www.japan-expo-sud.com/en/invite/naoyuki-onda_311.htm





他にも色々海外のアニメイベントには呼ばれていたんだよね。
やっぱりベルセルクの海外人気は凄いんだな。
でも、監督に行って、ってお願いしても「寒いところはイヤ」笑 って言われて、
監督にはあったかいスペインのアニメイベントに行ってもらったとのこと。
サンフランシスコのコミコンはあったかいとこなのに、
ファンが怖いから 笑 って、仕方なく田中さんが行ったそうです。笑
そういえば、ガッツのコスプレした外人さんと写真に写ってましたね田中さん。 笑
恩田さんもジャパンエキスポのほかにエジンバラのやつにも行った(※寒い)けど、
恩田さん「自分も寒いのは苦手なのに」って言って笑いをさらっていました。

ロケハンは海外に行って、フランスと、スペインと回って。
ほんとはもっと色々見たかったけど、予算の都合で…と監督やんわり田中さんをディスる。笑
ベルサイユ宮殿は見に行ったけど休館日で入れなくて、
窓から覗いて鏡の間を見てきたそうです。金のない学生かよ!!笑

ベルセルクで好きなキャラは、恩田さん即答で、人間体のゾッド。
人外とか筋肉ムキムキとかそういうのが好きだし、描いてて楽しいそうです。
グリフィスとか(美麗なキャラ)は「ウケがいいんで描きますけど」って感じで、
つまんないみたい。笑
とりあえず美形にしとけや、って感じなんだろうな。笑
あ、でも、ガッツはとにかく精神を集中しないと描けなかった、とも。
ガッツはやっぱり、気迫とか、彼が抱えてる気持ち的にも、重いものだものなぁ。

※大阪の映画館にいたゾッドたん。

監督は、黄金時代ならコルカス。
全体的にはファルネーゼ!だそうですひゃっほーい!!!
わたしもファルネーゼ大好きなので!!
ファルネーゼとセルピコの話は、やりたい、と抱負までひゃっほーーーい!!!
断罪編っ、断罪編っっ!!

逆に、シールケはちょっと…って感じみたい。
すかさず田中さんが、監督(アイマスやってるから)そういうの得意なんじゃないの??
なんて聞いてて、「いや、あれは、よそのやつなんで…」なんて濁してたけど、
ベルセルクって、シールケ出てきてから世界観がかなり一転するので、
頭の中でシールケのいる物語を構築するのが難しいじゃないかなーと思う。
そういう意味もあるのかな、なんて個人的には勝手に思いました。

さぁ。
で、
今回のトークショーで一番度肝を抜かれたこと。
それは、

平沢進の曲は、
本来この映画には使えなかった


ということ!!!

映画の主題曲「Aria」について、
「劇場公開の大きな作品になるといろいろ大人の事情が絡むんです。
 ほかの人の方がたくさん曲も売れて、となるんですけど、
 平沢さん以外に打って付けの人はいない」
と起用は窪岡監督たっての希望で、粘りに粘って実現したものだと。
な、なんということでしょう…!!!
発注の仕方もむちゃくちゃで、制作が終わりかけの頃に、
田中さんと監督で勝手にチケット買って平沢のライブに行き、
ゲリラのように楽屋に押しかけ、高校生のような熱いプレゼンをして直談判したという。

このご時世でそんなことを…!!(つд⊂)
よくぞ、よくぞやってくれた!!!!!!!!
だって、平沢進なしに、ベルセルクは成り立たないもの。
本当によくぞ…!!!

さらに窪岡監督は
「エンディングをこうしたいとかあるんですけど、
 大人の事情で知らないところで決まってたりしました。
 これ以上は言えないです」
と劇場公開作ならではの難しさもおっしゃっていて。

恩田さんも、3部ED曲のCDの書き下ろしガッツイラストは、
川畑さんの写真にポーズをあわせて描いたのに、写真が差し替わったと。
また、ED用の絵も使われていないものがあるかのような話ぶりでした。
(ちなみにあの風景は監督が近所を撮影してそれを資料にしたとか)

なんか、楽曲に関してはモロ大人の事情ありまくりな感じですね。
でもね、なんか納得。
3部の18禁versionじゃない、通常版のエンディングに、
わたしは監督の男気を感じていたんです!(勝手に!)
あれ、エンディングのあの曲の部分だけ、カットしてもなんら問題のないつくりじゃん。
要するに、エンディングだけ独立していて、作品には関係のない感じで作ってある。
そう、作品と同期していないのです。
これは、監督の最後の抵抗だな、って思った。
作品の世界観をとにかく守りたいっていう気持ちが伝わってきた。
あのエンディングは、今回の映画で、なんか嬉しくなった瞬間でもあります。

そんなOP曲はとても素晴らしくてスタッフの士気も超アガったらしいのだけど、
最初、90秒で、って発注して、それがあまりにも良くて嬉しくてそのまんま使ったら、
平沢さんは「え、これから本腰で作る予定だったのに」って。笑
これ、平沢師匠舞台挨拶で言っていたね。
サビのない状態の曲をそのまま使うと師匠は思ってなかったみたいだね。
で、もっと長いものにしたいというような話もあったらしいんだけど。
わたしはアレで完璧だったと思うなぁ。
師匠はでも、消化不良なのかも。笑
ちなみにOP曲は4パターンもらったとのこと。
監督が好きなのは最初のバージョン。
「役得ですね」ホントだよ羨ましいよ!!笑

最後に、田中さんが
「このベルセルクのプロジェクト自体
 『全編をアニメ化する』という覚悟をうたっていましたし、
 休みたいですけど企画はまだ動いています」
と続編の可能性を示唆してくれて、もう最高に嬉しい!!!!!!!

後ろではタイバニヒーローショーが大盛り上りして黄色い歓声が凄かったけど、
はあ…もう充実すぎてあっという間の30分?1時間?でした。


さてさて、お待ちかねのサイン会。

アートブックにサインしてもらいましたよん!!!(*´∀`*)
(ホントは1冊にお二人のサインみたいだったけど、
 「恩田さんはこっちにお願いしたくてですね…で、監督は、こっち!」
 ってかなり馴れ馴れしくお願いしましたすみませんすみませんすみません。
 なんか窪岡監督、かわいらしくてつい…苦笑)

サインの数十秒の間に、とにかくわたしが抱いた思いを伝えなければ!と、
もうアニメなんて見ないのに初めて絵が動いて演技する凄さを知りました
あとベルセルクって映像化なんて無理だろうなって思ってたけど全部想像以上でした
だからOVAでもなんでもいいんで絶対続きやってください!
ってのを、楠田枝里子か松野明美か金田朋子か、ってテンションで言ってしまい、
そのあと2日ぐらい凹みました。
もっと…大人の女らしく…感想を言いたかった…
(そのテンションにポカンだった監督の横で恩田さんが「ベタ褒めじゃないですか」
 とフォローしてくださり…ああああすみませんすみませんすみません)
でも、「続編を!」って言ったら、
「やりたいですよ!」とおふたりとも仰ってくださって、もうテンションあがっちゃってさぁ…
恩田さんが「でも死んでるかも」って、
それ、原作が完結しなくて全部終わるのは遠い先すぎて
寿命が持つかなってことですか、
それとも単純に作業的にってことですか 笑
寿命に関して言えばだね、わたしも、死んでるかもしれない。

ああ、それにしても一杯引っ掛けていけばよかった…本当に今思い出しても…
手紙とか書けば良かったのかも。
…今から書こうかな…

あと帰り際、お話中の田中さんを無理やり声をかけ、
またもや松野明美テンションで
「映画作ってくださってありがとうございますもうなんでもいいから続編作ってください!
 あと、アニメ全然見ないんですけど本当に感銘をうけて、でも一回こういうことあったな、
 って思ったら鉄コンだったんです!」
って言ったら「それウチじゃない~」って仰ってくれたのも嬉しかったです。

本当に、その節は失礼なことをして申し訳ありませんでも、どうしても、言いたくて。
伝わったかは、わからないけど。
でも、言わないよりは、言えて良かった。
ちなみに最後、無理やり一緒に写真を撮ってもらいました♡

本当に、一生の記念になりました。
来てよかった来れてよかった。
ベルセルクトークショー&サイン会を開催してくれた
4℃の皆様、ありがとうございます!!!
そして、願わくば、続編を!死ぬまで待ってます!!!!!!!!

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無題
どっぷりとハマってますね~!

熱いハライソさん、久々に見た。

でも夢中になれる物があるって良い事ですよね。
もみじ 2013/04/07(Sun)21:22:54 edit
ひさびさに
これはね…すげぇはまりましたね…
世界観がかわるぐらい感銘をうけたよ。
でも、もう終わっちゃったんだよ…
おかげで今ふぬけです。
ぼやーん
はらいそ 2013/04/07(Sun)22:23:55 edit
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はらいそ
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自己紹介:


東京都出身。現在は都内某歓楽街の横にひっそり住んでます。
好きなものはメジャーカルチャーとサブカルチャーの狭間にたたずむもの。
偽善はきらい。そして散財家です。

ブログのタイトルはTHE BOOMのアルバムにも入っていない曲から。
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