今更なんですけど
月9が超絶面白いデス。

定年になり暇になった母から「今回の月9が凄く良い」とは
以前から訊いていたのだけど、
ああそうなのー？ぐらいに思ってて、
でも先日、身近な業界視聴率も高いっぽいことに気付き
家族も友人も面白いっつーなら暇だし見てみっか、と同録5話分一気視聴。

……ナルホド、こりゃあ面白い。

随所にみられるわたくし好みの演出！
（特に編集の仕方。クロスカットみたいなのとか）
キャスティングも、四番バッターばかりでもないし、
サブカル受けがやたら良い感じ（わたしはこれが一番嫌いだ！！）でもないし、
とてもちょうど良い。
役者もまんべんなくお上手。
更にOPが四つ打ち！！！！

肝心の脚本もとても良くて、
基本は“IT企業社長と地味目女のバタバタラブコメ”で、
設定も王道。
でももちろんわたしが気に入るんだ、
しっかり決めるところは決め、王道であるべきところは外さずに、
絶妙な緩急、
でもやり過ぎてあくどくならないよう、細やかな配慮、感情表現が含まれてて。
もちろん、それを再現する役者さんの腕もあって。

各所の仕事具合が大変に良き感じで、
結果、非常にポップに仕上がってる。

久しぶりにテレビドラマで唸りました。

現在5話目の折り返しなんだけど、ずっと相棒だと思っていた人間の画策が
明らかになってきてこれからかなり劇中の雰囲気も変わってくるはず。

来週が楽しみです。



あと、言い忘れてた、
やっぱり小栗旬は、良い役者さんだなぁ。

………………余談ですけど、石田えりさんが以前
「感情って四季のようなもの。
　悲しい、と言ったってそこには悲しみだけではなくて
　悔しさもあったり、愛情があったり、色んな感情がある」
っておっしゃっていたのだけど、本当にそうで、
わたしはドラマだったり映画だったり漫画だったり小説だったりだって、
まさにそういうものを表現する媒体だよなと思うのね。
でも今、そういうのがすごくすごくすごく少ない。
そういう表現が出来る表現者はもういないんだ。
「伏線がありすぎると人は疲れる」
と言われたことがあるんだけど、すごくその言葉に怒りを覚えた。
今思い返しても苛立つ。
どんだけ読解力がないんだ、どんだけ単純な思考回路なんだ。
でも今の世論はそういう風潮なのかもしれない。
でも、そこにわたしは絶対に負けたくないんだ。
そこで負けたらおしまいな気がするんだよ。
すべてを放棄するのと同じこと。