GOD? OUR NATION? YOU? OR ME?
ヨーロッパ帰りのアイドルユニット・天正遣欧少年使節のライブに行ってきましたよ。
@ラフォーレ原宿。10月7日のお昼の回です。
ええと、説明不足かもしれませんが、天正遣欧少年使節てのはアイドルです。
もうこれ以上の説明は出来ません。
先日、友人に「天正遣欧少年使節のライブに行くんだぁ」と言ったけど、
普通に「知らなぁい誰??」て感じでした。そらそうだ。
ちょっと日本史が好きなら1582(十五夜に)等等で脳内「???」となるのでは。
まぁ要するには戦国鍋TVという番組内のコントのキャラクターです。
そのキャラクターがホントに舞台をやるというね。
で、そのラフォーレに行く前に、渋谷PARCOの
戦国鍋渋谷PARCO秋の陣なる展示会に行ってきました。
初日かつ平日の昼間ということもありガラガラ。
ただし凄いです!
戦国鍋が好きでまだ行ってない方はぜひ行った方が良い!!!
うつけバーのセットがあり、もう感動!
※うつけバーってのはNOBUママという織田信長っぽいオカマが一人でやってるバー
※と、いう体(てい)のコント
↓
そしてミュージックトゥナイトのセットもあり、感動!
※ミュージックトゥナイトてのは日本のどこかの放送局の音楽番組。
※と、いう(体)ていのコント
↓
さらに!ミュージックトゥナイトでお馴染みの
アイドルたちの衣裳も飾ってあり!!
そしてグッズコーナーにはオリジナルグッズや城のプラモデルも!!
かなりテンションあがりました。友人と三十路2人で大騒ぎ。
携帯の低画質カメラしか持ち合わせていなかったので
後日写真だけ撮りに(そう、写真OKなのです)再訪予定です。
さて、で、ラフォーレに移動です。
1部がお芝居、2部がライブとフリートークという構成。
舞台は円形のものが客席内に設置してあり、どの客席からも360℃アングルで
天正の皆さんを堪能できます。
ちなみに、番組オリジナルメンバーは
相葉弘樹、村井良大、菊田大輔、井深克彦という面々なのですが、
今回の舞台は、村井良大だけ同じで、
あとは辻本祐樹、白又敦、健人と変更になっています。まぁ大人の事情ですね。
感想は・・・(苦笑い)。
うーーーーーーーーーん、高校演劇レベルだよね。
脚本がとにかくまずいし、(いや面白いんだけど。でも高校演劇だよねぇ)
なんというか、企画提案時のやっつけぶりが垣間見れるというか。
わたしも企画考える時そうだもん。
=====<以下、あくまでも空想です>=====
「とりあえず、なんかやりましょうよ!」
「誰で?誰がいい?」
「天正とかいいんじゃないですかね!」
「天正ね・・・・スケジュールどうなの?」
「空いてます空いてま・・いや、3人ダメですね」
「マジ?まぁいっか村井がいれば大丈夫か。あと適当に仕込んで」
「内容どうしましょ。ライブって言っても1曲しか持ち歌ありませんよ」
「うーーん、あの鍋祭みたいに二部構成でいいじゃん、1部は芝居で」
「あーじゃあ芝居あたります」
「てかそれにしても2部も余りますよ結構、時間」
「1曲だもんなぁ(はっはっはっ」
「あーじゃあフリートークで適当につなぎます?」
「イケる?」
「イケます余裕で。うしろシティいれば」
み、た、い、な!!!
(実際わたしが関わった某お笑いイベントなんかはこんなノリです・・)
もし、もしもものすっごく一生懸命考えてあれだったら・・・・
わたしちょっと日本のエンタメ界を危惧します。
まぁ、いろいろ事情が重なって重なっての今回のイベントだったんじゃなかろうかね。
とはいえ、観客はみんな大喜び。
帰ってきてからTwitter等見ててもみんな大喜び。
・・・あれぐらいで、良いのか・・・・・??苦笑
まぁ、3000円くらいしか払ってないし、そんなもんかもしれないけどね。
ちなみに天正の皆さんはまぁ可愛らしかったですよ。
特に辻本くんがカッコよかったし超良い声でした。いやぁ、あの子良い声。
わたし、ミゲルのうちわ作っていったのだけど、
マンショのうちわも作れば良かった。それぐらいカッコよかったです。
お芝居の出来以外で個人的に不満だった点を敢えて言うと、
「アイドル」という役なんだから、もっとプロフェッショナルにときめかせてくれよ!
キラキラであってくれよみんな!!!
てとこです。
難しいし、別にみんなそんなこと求めてないのかもしれないけどね。
でも、こういうイベントで、ときめかせすぎってことはないのよ。
しかもターゲットは女の子でしょ?
逆にときめかせさえすれば、どんなクオリティでも満足度はファビュラスマックス。
・・・・ちょっと、しょんぼりしながら帰路につきました。
やっぱり戦国鍋は、テレビだから面白いのかな。
ちなみに、会場にあったお花、企業様お仕事関連様からのも勿論あったのだけど、
「ファンより」っていうのがすげー多くてびびった!!
友人、「紫のバラの人(@ガラスの仮面)みたいだね」。
た、確かにね・・・・・・
プレゼントやファンレター受付BOXも置いてありました。
熱いっすね。
まぁとにかく楽しかったです。
アイドル産業について勉強になりました。
そういえば、髑髏城の感想を書いていなかった。
twitterで毒を吐きまくったのでそれで満足していましたが
いちおう留めておこう。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
劇団☆新感線の「髑髏城の七人」の再演@青山劇場、
9月17日のマチネに行って参りました。
わたしの演劇人生において、ベスト3を挙げよと言われたら
すごーくすごーく悩むけれど、
・笑の大学(三谷幸喜)
・サンタクロースが歌ってくれた 1997ver(演劇集団キャラメルボックス)
・髑髏城の七人 1997ver(劇団☆新感線)
かな、と思う。
要するにそれくらい髑髏城ってのは大事な大事な作品。
で、今回、その演目を、いつもの劇団主要メンバーではなく、
芸能界の一流スターたちを敷き詰め再演するという。
1)古田新太演ずるチャラい女ったらしでもやるときゃやる捨之介を小栗旬くん
古田さんが二役で演じていた悪の天魔王を、森山未来くん
2)粟根さんの蘭兵衛は商業演劇界の美彩・早乙女太一くん
3)ちゃきちゃきの元気っ子&本作のヒロイン・沙霧は、仲里依紗ちゃん
4)色気と肝っ玉とすべてを兼ね揃えた極楽太夫は小池栄子ちゃん
5)バカだけど良い奴(笑)・兵庫は勝地の涼くん
6)刀のことは俺に任せろ・贋鉄斎にはようやく登場新感線の看板・高田聖子さん
7)裏切ることだけは天下一品の三五は、もうこの人しかいない河野まさとさん
・・・・7人揃った?(疲れた。)
とにかく、上記見てもらえればわかると思うけど、とにかくスター揃い。
え?河野さん?ああそこは気にしなくていいから。
で、わたし、この話を聞いて、とても困惑した。
旬くんの良さは重々実感してる。舞台で見る彼は最高にカッコイイ。
でも、捨之介は古田さん以外に考えられなかった。
そして天魔王を切り分けたということに関しても。
とにかく、とても困惑し、そして怖くて、チケットはとらなかった。
でも、やっぱり直前になってどうしても見たくなって、
世紀の瞬間を見てしまうかも!!!
とかなりわくわくしながら青山劇場に向かったわけですけども。
てか、どうでもいいけど、でかっ。青山劇場。
いや、何度も来ている小屋だけど、
どうしても髑髏城はサンシャイン劇場のイメージがあるからさ、やっぱでかいよね。
で、客席見渡すと、なんかオペラグラス持ったオバチャンが多っ!!笑
これは・・・いつもと客層が違いますよ。
まぁ、でも、そうよね、こんな豪華なキャストじゃね。
・・・・・・・・・・てどうでもいい話は置いといて。
簡潔に言おう。
期待とは裏腹に、この芝居、非常に面白くなかった。
幕間でわたしは帰りたくなったぐらい面白くなかった。
察するに、
・大幅な脚本改定によりずいぶん間延びした印象
・捨之介と天魔王を分けたことにより、また旬くんの芝居も関係してくるのだけど、
捨之介に深みがぜんぜんなかった
・ヒロイン・沙霧の出番が少なすぎ
・贋鉄斎の見どころ=城内部で戦う時の刀磨きなのに、その役目は兵庫に
・兵庫、ちょっとうるさいだけだった
・蘭兵衛が耽美すぎる
・じゅんさんがいないせいかコールアンドレスポンスがなかった
・ってゆうか、演者さん全体的にハメをハズしてなかったように思う
・ってゆうか、全体的に緩急がなかった
(キメるところはキメ、ハズすところはとことんハズすのが新感線の良さなのに)
という感じ。
とにかく、大幅に脚本が変わっていて、役それぞれの心情を丁寧に書きすぎたせいで、
また役の見どころの分散させすぎて、テンポが非常~~~~~に悪かったし、
客側が役に入り込む余地を与えてくれなかった。
役者も、綺麗に演じる方ばかりで、ドロドロした感情を読み取ることは出来ず、
また、滑稽さ(お笑い要素)も全くなかった。
薄い、というか細い、そんなお芝居だった。
もう、かずきさんもいのうえさんも演者さんたちも全部駄目。
駄目じゃなかったのは唯一、天魔王(森山未来)と、
三五(この人だけ昔からずーーっと同じ配役)だけ。
・・・天魔王は正直、期待してなかったんだよね。
でも良かった。
天魔王ってのは捨之介より段違いで強くなくちゃいけない。
過去は、古田さんが捨之介と二役で、
捨之介と天魔王が戦うシーンは、
新感線の殺陣の先生でもある川原正嗣さんが覆面をかぶって演じていたから、
とにかく、殺陣がハンパなくて、圧倒的に強かった。
だけど今回の未来くんも、旬くんより、そして誰よりも強く見えた。
今までは描かれなかった天魔王の詳細も、ちょっとどこか狂った感じで演じていて、
天魔王の悲しみみたいなのも感じて、見ていてとても入り込んでしまった。
森山未来が演劇界でやたらめったら評判良いの、わかった気がするよ。
というか、今回のキャストは、みんな演劇界で評判良い人たちばかり。
旬くんだって早乙女くんだって勝地だってみんな素晴らしい役者さん。
でもそれなのに、不満が残った。
自分でも見ていてびっくりだった。
・・それくらい、オリジナルメンバーの色が濃かった、ということかな。
幕間、隣に座っていた新感線ファンカップルが「物足りない」と言っていた。
「(演者が客を)裏切ることに対し躊躇いがある」と。
うむ、良い表現。
髑髏城は、最後、ひとりずつ決め台詞を言って歌舞伎役者の如くはけていくのだけど、
そのはけていく際、拍手をするのが通例なのですが、
観客がほとんどスターたちのファンだったので誰も拍手しなくて、
わたし、頑張りました。率先して拍手しました。
青山劇場・・・・でかいから辛かったよ(涙
つーか他新感線ファンもわかってるだるぉうがぁ!! 拍手せいやっっ!!
・・・帰り道、キャラメルボックスて実はすげかったのかな、と思う。
昨年末、サンシャイン劇場で再演された「サンタクロースが歌ってくれた」のこと。
新感線と時期を同じくして小演劇界を支えていた劇団。
10年以上経った今、その絶頂期の芝居を再演する。
新感線は、絶頂期を支えたオリジナルメンバーではなく、
今一番光っている役者さんたちを集め、
脚本も、かつては出来なかったことを詰め込んで、再演した。
キャラメルは、脚本を全く変えず、
退団してしまった主要キャストを「客演」として据え置き、再演した。
ファンの思い出を、老体に鞭打って蘇らせてくれた。
しかも、まるでずっとそこにいたかのように。
本来は、新しく塗り替えるべきだとは思う。新感線のように。
創作者なら、そうであろうと思う。
でも、ファンのことを考えたら、キャラメルのやり方ってのは間違いじゃなかった。
同じ演目、同じ劇場、同じ冬、12月に、そして、同じキャストで。
脚本の変更点なんて、千円札が夏目漱石だったのが、野口英世に変わったぐらい。笑
高校生のわたしに戻れた。
でも、28歳のわたしもそこにいた。
10年前の自分と、今の自分がシンクロした。
帰り道、ほんとうに不思議だった。そして、嬉しかった。
・・・とにかく。
やっぱり新感線は、聖子さんがカッコ良くて、じゅんさんが愛らしくあるからこそ、
だと思う。
最近、多くの劇団は必ず有名ドコロを「客演」に入れるけれど。
たまには、オリジナルメンバーでオリジナルの脚本で、やってくださいな、
としみじみ思います。
twitterで毒を吐きまくったのでそれで満足していましたが
いちおう留めておこう。
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劇団☆新感線の「髑髏城の七人」の再演@青山劇場、
9月17日のマチネに行って参りました。
わたしの演劇人生において、ベスト3を挙げよと言われたら
すごーくすごーく悩むけれど、
・笑の大学(三谷幸喜)
・サンタクロースが歌ってくれた 1997ver(演劇集団キャラメルボックス)
・髑髏城の七人 1997ver(劇団☆新感線)
かな、と思う。
要するにそれくらい髑髏城ってのは大事な大事な作品。
で、今回、その演目を、いつもの劇団主要メンバーではなく、
芸能界の一流スターたちを敷き詰め再演するという。
1)古田新太演ずるチャラい女ったらしでもやるときゃやる捨之介を小栗旬くん
古田さんが二役で演じていた悪の天魔王を、森山未来くん
2)粟根さんの蘭兵衛は商業演劇界の美彩・早乙女太一くん
3)ちゃきちゃきの元気っ子&本作のヒロイン・沙霧は、仲里依紗ちゃん
4)色気と肝っ玉とすべてを兼ね揃えた極楽太夫は小池栄子ちゃん
5)バカだけど良い奴(笑)・兵庫は勝地の涼くん
6)刀のことは俺に任せろ・贋鉄斎にはようやく登場新感線の看板・高田聖子さん
7)裏切ることだけは天下一品の三五は、もうこの人しかいない河野まさとさん
・・・・7人揃った?(疲れた。)
とにかく、上記見てもらえればわかると思うけど、とにかくスター揃い。
で、わたし、この話を聞いて、とても困惑した。
旬くんの良さは重々実感してる。舞台で見る彼は最高にカッコイイ。
でも、捨之介は古田さん以外に考えられなかった。
そして天魔王を切り分けたということに関しても。
とにかく、とても困惑し、そして怖くて、チケットはとらなかった。
でも、やっぱり直前になってどうしても見たくなって、
世紀の瞬間を見てしまうかも!!!
とかなりわくわくしながら青山劇場に向かったわけですけども。
てか、どうでもいいけど、でかっ。青山劇場。
いや、何度も来ている小屋だけど、
どうしても髑髏城はサンシャイン劇場のイメージがあるからさ、やっぱでかいよね。
で、客席見渡すと、なんかオペラグラス持ったオバチャンが多っ!!笑
これは・・・いつもと客層が違いますよ。
まぁ、でも、そうよね、こんな豪華なキャストじゃね。
・・・・・・・・・・てどうでもいい話は置いといて。
簡潔に言おう。
期待とは裏腹に、この芝居、非常に面白くなかった。
幕間でわたしは帰りたくなったぐらい面白くなかった。
察するに、
・大幅な脚本改定によりずいぶん間延びした印象
・捨之介と天魔王を分けたことにより、また旬くんの芝居も関係してくるのだけど、
捨之介に深みがぜんぜんなかった
・ヒロイン・沙霧の出番が少なすぎ
・贋鉄斎の見どころ=城内部で戦う時の刀磨きなのに、その役目は兵庫に
・兵庫、ちょっとうるさいだけだった
・蘭兵衛が耽美すぎる
・じゅんさんがいないせいかコールアンドレスポンスがなかった
・ってゆうか、演者さん全体的にハメをハズしてなかったように思う
・ってゆうか、全体的に緩急がなかった
(キメるところはキメ、ハズすところはとことんハズすのが新感線の良さなのに)
という感じ。
とにかく、大幅に脚本が変わっていて、役それぞれの心情を丁寧に書きすぎたせいで、
また役の見どころの分散させすぎて、テンポが非常~~~~~に悪かったし、
客側が役に入り込む余地を与えてくれなかった。
役者も、綺麗に演じる方ばかりで、ドロドロした感情を読み取ることは出来ず、
また、滑稽さ(お笑い要素)も全くなかった。
薄い、というか細い、そんなお芝居だった。
もう、かずきさんもいのうえさんも演者さんたちも全部駄目。
駄目じゃなかったのは唯一、天魔王(森山未来)と、
三五(この人だけ昔からずーーっと同じ配役)だけ。
・・・天魔王は正直、期待してなかったんだよね。
でも良かった。
天魔王ってのは捨之介より段違いで強くなくちゃいけない。
過去は、古田さんが捨之介と二役で、
捨之介と天魔王が戦うシーンは、
新感線の殺陣の先生でもある川原正嗣さんが覆面をかぶって演じていたから、
とにかく、殺陣がハンパなくて、圧倒的に強かった。
だけど今回の未来くんも、旬くんより、そして誰よりも強く見えた。
今までは描かれなかった天魔王の詳細も、ちょっとどこか狂った感じで演じていて、
天魔王の悲しみみたいなのも感じて、見ていてとても入り込んでしまった。
森山未来が演劇界でやたらめったら評判良いの、わかった気がするよ。
というか、今回のキャストは、みんな演劇界で評判良い人たちばかり。
旬くんだって早乙女くんだって勝地だってみんな素晴らしい役者さん。
でもそれなのに、不満が残った。
自分でも見ていてびっくりだった。
・・それくらい、オリジナルメンバーの色が濃かった、ということかな。
幕間、隣に座っていた新感線ファンカップルが「物足りない」と言っていた。
「(演者が客を)裏切ることに対し躊躇いがある」と。
うむ、良い表現。
髑髏城は、最後、ひとりずつ決め台詞を言って歌舞伎役者の如くはけていくのだけど、
そのはけていく際、拍手をするのが通例なのですが、
観客がほとんどスターたちのファンだったので誰も拍手しなくて、
わたし、頑張りました。率先して拍手しました。
青山劇場・・・・でかいから辛かったよ(涙
つーか他新感線ファンもわかってるだるぉうがぁ!! 拍手せいやっっ!!
・・・帰り道、キャラメルボックスて実はすげかったのかな、と思う。
昨年末、サンシャイン劇場で再演された「サンタクロースが歌ってくれた」のこと。
新感線と時期を同じくして小演劇界を支えていた劇団。
10年以上経った今、その絶頂期の芝居を再演する。
新感線は、絶頂期を支えたオリジナルメンバーではなく、
今一番光っている役者さんたちを集め、
脚本も、かつては出来なかったことを詰め込んで、再演した。
キャラメルは、脚本を全く変えず、
退団してしまった主要キャストを「客演」として据え置き、再演した。
ファンの思い出を、老体に鞭打って蘇らせてくれた。
しかも、まるでずっとそこにいたかのように。
本来は、新しく塗り替えるべきだとは思う。新感線のように。
創作者なら、そうであろうと思う。
でも、ファンのことを考えたら、キャラメルのやり方ってのは間違いじゃなかった。
同じ演目、同じ劇場、同じ冬、12月に、そして、同じキャストで。
脚本の変更点なんて、千円札が夏目漱石だったのが、野口英世に変わったぐらい。笑
高校生のわたしに戻れた。
でも、28歳のわたしもそこにいた。
10年前の自分と、今の自分がシンクロした。
帰り道、ほんとうに不思議だった。そして、嬉しかった。
・・・とにかく。
やっぱり新感線は、聖子さんがカッコ良くて、じゅんさんが愛らしくあるからこそ、
だと思う。
最近、多くの劇団は必ず有名ドコロを「客演」に入れるけれど。
たまには、オリジナルメンバーでオリジナルの脚本で、やってくださいな、
としみじみ思います。