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GOD? OUR NATION? YOU? OR ME?
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声優雑誌なるものを買ってしまった。
やはり、これは買わざるを得ない。

櫻井さんって、ほとんど、こういう雑誌に出ないんです。
出ても作品についてのインタビューだけ。
表紙なんかもってのほか。
だけど、今回は櫻井孝宏初の単独表紙。
巻頭特集で、香川の島々で撮影されたグラビア、
そして1万字超のロングインタビュー、
ほかにも直筆の旅日記や50の質問など、盛りだくさんな内容。

今まで自分をほとんど出してこなかった人が
何故、今、自分自身をクローズアップするような仕事を受けたのか。
「フリーになったからとかそういう意味では何も変わってないです。
 (そういう心境の変化ではなく)
 以前連載でお世話になっていたボイスニュータイプの50号記念で、
 僕を特集して頂けるのは光栄だなと」


わたしは、櫻井さんのお芝居と声が好きなのであって、
歌を歌ったりとか、「声優」以外の仕事、彼の容姿、あと彼自体にも、
実はそこまで興味がないと思ってたのだけど、
このインタビューを読んで、
ああ、この人の考える役者としてのスタイルが、
わたしをより櫻井さんを好きにさせたのかな、と思った。

「インタビューを受けて文字で作品を語るのは良いけど、
 そこから写真も表紙も、となっていくことに抵抗がある」
というのはとても同意。
基本的に、役者は自分の素というのは見せない方が良いと思っていて。
役のイメージが、役者自身のイメージより薄くなってしまうのは、
あまり良くないと思っていて。

特に、「声」で演技をする人は、
身体全体を使って演技をする人よりもっと表に出ない方が理想なのかな、
と思っている。
基本的にはね。
でも見てる側もやっぱり好きな人のことは気になるし知りたいし、
本人も「そうじゃない、自分はこうなんだ」と伝えたい時もあるだろうから、
矛盾はある程度あるけど。

彼はヴェネチア国際映画祭で、
レッドカーペットを歩いた稀有な声優だけど(※日本で2人しかいない)

「僕ではなく作品(FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN)の力。
 作品と役があっての声優だから、そこは勘違いしたくない」
と言い切る姿は本当に、真っ当で。

わたしはどれに対してもそうだけど、
「この人が出てるからこの話も好き!」ってのは一切ない。
たまにそういう人を見かけるけど、その気持ちは理解できない。
まず作品ありき。そこを勘違いしちゃだめでしょ?
演る方はプロだからわかってるだろうけど、
ファンだって、そこがちゃんと根底にないとダメだ。

最近の声優は特に、アイドルのような売り方をされることが多いし、
アニメや洋画に声をあてるだけじゃなく、
歌って踊って、トーク番組に出てイベントに出て、笑いも取って、
本当に多種に渡って活躍されてる方が多いけど、
基本、彼の中には、【声優】という軸があり、かつそれが行動に出ている。


例えばキャラソン。
彼はキャラクターソングを歌わないことで有名なわけです。
しかもそれで声優ファンからは結構なひんしゅくをかってたりもする。
でもわたしはどうしても「キャラソン」の良さがわからないのね。
タイバニみたいに劇中でもそういうのが可能性としてあるもの、
物語から派生していくものは別だけど、
そうじゃないのに唄う意義がわからなくて。
「寡黙な役を多くやっていた時期、
 (キャラソンを歌うことに)違和感を感じたのが最初。
 あと『絶対にコイツ音痴だ』って思うキャラでも、
 ヘタに歌おうとすると『いや、それは…』と言われてしまう。
 商品(キャラソン)として求められるクオリティと、
 【声優】として(自分が)役に対する捉え方がチグハグしてしまう」
まさに、そうなんだよね。
アニメは自転車操業だから、円盤(BDやDVD)やグッズを売って、
その利益で制作費を回収しなければいけない、ってゆうのは理解できる。
でも、やっぱり【作品】を第一に見たい。
わたしが櫻井スタイルに共感するポイントとしてこれはとても大きい。


彼は2002年から毎週土曜日生放送でラジオのパーソナリティ、
他にもレギュラーラジオは数本、
期間限定のラジオを含めると相当数やっているけど、
これはよく彼の口から聞くけど
「ラジオをやり始めて親に『頑張ってるな』って言ってもらえた」
というのは彼にとって凄く意味のあることなんだろうな、と思う。
芸能界なんて、水商売だから。
芸能界に入る時点で、真っ当な人生ってのは捨てるも同然なんです。
一見、輝いている世界に見えるかもしれないけど。
だから、そういう場所にいる自分を親に認めてもらえるって、
凄く意義のあること。


でもここでも櫻井さんは『声優』としてのスタンスは崩してない。
『声優』として情報発信する場のひとつとして大事にしているように見える。


「いろんな役をやっていると、『役と合ってない』と言われることもあるけど
 こちらでどんなやりとりが行われていようと、
 視聴者には『結果』しか映らない。
 最後の評価になるまで抱えていくのが、
 この仕事の一番の大事な部分かなと思う」

わたしも業界どっぷりだったし、どうしても、
「いやいや、でも作ってる側はこういう意図だろうからさぁ」
って考えがちで、つい押し付け反論してしまうんだけど、
視聴者は、そこに映るものが絶対なんだよね。
わたしはそういう意味では、そこまで抱え込めなかった。
だからこの言葉は、凄く、重いし、櫻井さんは凄いな、と改めて感じる。


アニメに対しては遅咲きもいいところで、
子供の頃から実写にしか興味がなくて迷いなく実写の映像畑に行ったし、
更に根底には舞台もあるし、
「声の表現」や「絵が演技をする」面白さになんて考えもしなかった。
気づかなかった。
漫画は超好きだったけどね。漫画家になりたかったし。

でも、鉄コン筋クリートが最初なのかな、
「実写ではこれは出来ない」「あの世界が動くとこうなるのか」
と唖然とした。
それと同じぐらいから、ノイタミナ枠を(たまたま)見始めて、
今のアニメはこんなにカッコいいのか!と。
そして同時に『声』だけで芝居をする凄さ、面白さに気付いた。
そしてそれは、櫻井孝宏の芝居がきっかけだった。
その後、櫻井さんを意識的に見るようになって、
ラブレターズかな、櫻井さんの出た朗読劇に行った時に、
セリフひとつひとつがミリ単位で調整されていることを体感して、
より一層その面白さに夢中になった。



「いろんなメディアの方たちとお会いする中で、
 『僕は、声優です』と言いたいなと思う。
 声優も役者の中のいちカテゴリーだし、実際役者だと思ってる部分もあるけど
 自分は『声優』としてここに来て、『声優』としてここに立っている。
 そういう気持ちは、より強くなっていると思います」

旧知の人間にはよく、
「お前(櫻井さんブーム)結構長いよね」って言われるんだけど、
なんか、こうやって彼の考えを垣間見ると、
やっぱり考えてることに共感出来ることが多いから、
声優さんとしての演技・行動も魅力を感じてるんだよな、
たぶん、彼の考え実行してる役者としてのスタイルが、
わたしが求めてる役者像と一致しているから、
好きでいるのが長い理由なのかな、と今回のインタビューを読んで痛感した。

余談だけど、ちょいちょい、嗜好も似てるんだよ。
櫻井さんの好きなミュージシャンとか。
人生のテーマソングは『ラブ・アンド・ドリームふたたび』だよ!??
そりゃあね、フリッパーズ出されちゃあ、気になるじゃんよ。ねぇ。


やりたいことをやる。楽しんでやる。
じゃないと、周りの人にだって、作り出すものにだって、
それを見た人にだって、バレてしまうから。
それはわたしも同じ。毎日を楽しんでやる。それが、一番大事。

わたしはやっぱり、櫻井孝宏が好きみたい、です。
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東京都出身。現在は都内某歓楽街の横にひっそり住んでます。
好きなものはメジャーカルチャーとサブカルチャーの狭間にたたずむもの。
偽善はきらい。そして散財家です。

ブログのタイトルはTHE BOOMのアルバムにも入っていない曲から。
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