GOD? OUR NATION? YOU? OR ME?
もう1か月前なんですけども。
9月6日、六本木ヒルズのTOHOシネマで開催された
「PSYCHO-PASS サイコパス」オールナイト全話上映付き
「プロジェクト重大発表会」に行ってきました!!
元々は円盤購入者に抽選で当たるイベントだったんだけど、
勿論わたしも応募して結果を心待ちにしていたわけです。
が、なんと土壇場で、
ブルーレイもDVDも購入していなくとも、チケットぴあ様で買えることになったと!
これはね、若干ファン内では物議を醸しましたけどね。
1巻7000円ぐらいするのを買ってるわけだからさ、みんな。
しかも、トークイベントはニコ生中継するってんだから余計ね。
じゃあブルーレイ買わなくて良かったじゃん!ってゆうのは少なからずあったよね。
で、も。
そういうわたしも、抽選にはハズれたので、
ぴあ様でチケットのプレオーダーに申し込んで、購入しました。
のでぴあ様で売り出されて良かったよ…
まぁプレオーダーでも当たんなかったらそれまでだったんだけど。
どうしても行きたかったから、嬉しい!!
21時からはまず監督たちのトークイベントです。
登壇者は、本広克行(総監督)・塩谷直義(監督)・虚淵玄(ストーリー原案・脚本)、
花澤香菜(常守朱 役)、そして、シークレットで野島健児(宜野座伸元 役)さん!!
ちなみに司会はよっぴーです。
皆様、ドミネーターに紹介され舞台に登場。
すると、その後でなんとドミネーター役の日高のり子さんが登場!!!
うわぁさっきのドミネーターは生声だったんだと大興奮!
しかも!ETCの声もやってくれた!!!生!!!ETC!!!マジでETCの声!!!
カーナビとかETCの声がタッチの浅倉南と同一人物なんて…凄いよなぁ声優さんて。
野島健児さんがふっつーーーに男前で超ドキドキしました。
あとはなざーさんは、やっぱり前の職場のFさんにそっくりだ。
塩谷監督が白いポロシャツと短め丈のパンツをはいてらしてて、
登壇時、ドミネーターに「犯罪係数0」と言われてたのを受けてだと思うんだけど
よっぴーが服装について突っ込んだら、
「(イベント時の)櫻井さんを意識して…」
とマキシマムジョークをかましてて面白かった。
(注:櫻井孝宏と言えばサルエル。サルエルと言えば櫻井孝宏。
そして槙島聖護もサルエル。そう、槙島=櫻井=サルエル。
そして前回のイベント時、櫻井氏は槙島をイメージし
白シャツ+サルエルで登場した)
コレですな前回のイベント。
てか、あああ、石田彰様が…!!!はぁ、行きたかったなぁ…
重大発表は、先日IGの社長がアメリカで発表した「続編」と、劇場化でした。
まぁ、ですよねー。って感じだよね。苦笑
スタッフさんも、そういうことは匂わせていたし、まぁ、あるでしょうよ。
正直「槙島聖護」を超える敵キャラってのは今の段階でわたしは想像がつかないし、
何よりわたしはマキシマムが本当に、本当に好きだから、
2期と続編にはドキドキするけど、わくわくはそっこまでじゃないかも。
でも、深見さん、頼みます!!期待しています!!
虚淵さんの骨組みも凄かったってのは前提としてあるけれど、
わたしはこの作品、深見さんの功績、凄いあると思うので。
縢くんもとっつぁんも、いないサイコパス…やっぱり…寂しさはあるよ。
それにしても、本広さんは「コレまずいだろ」ってゆうテンションで喋ってた。苦笑
あの「作画事件」のこととか、「なんであれ監督謝ったの?全然平気じゃん」とか。
あの発言のあとはみんな凍りついてたもんなー…(遠い目
日高さんに「南ちゃんですもんね!」ってウキウキ言って、
「また古いとこきましたね」と日高さんに苦笑されたりとか。
そしてとにかく実写化、実写化、実写化。
あれはね、そりゃあアニメファンを敵に回すよ…
実写でやってる特にテレビが長い人間ってのはああいう感じだし
個人的にはなんも違和感はないし、
そもそも本広克行がクレジットにある=実写化が前提だと思うから、
彼は正直、何も悪くはないと思うけどね。
ただアニメファンってのは怖い。実写では体感しない怖さがある。
強いて言うならアイドルオタクと一緒…いや、でもそれより怖いな。
作画が崩れることに対してもあの反応…
わたしは作画のことはまったく未知、自分で絵も描けないし、
それだけで凄いと思うけど。
というか、ケツありきでの仕事、しかもウィークリーの仕事なんて、
ある程度の妥協ってのは必要だし。
妥協を肯定するわけでは勿論ないけど、
おしりが迫ってるあの感じは、思い出しただけで胃が痛くなるし吐きそう。
だからわたしは何も言えない。けど。あれほどまでに荒れるとはね…
以前、某アニメの編集マンさんと喋ってた時、
「作画作画うるせえんだよだったら文句言われない線自分で引いてみろや!」
って吠えてたけど、わかった気がします。こういうことね。そりゃ吠えるわな。
ただ、実写化については…わたしも思うところはある。
出来うることなら、実写化は止めて欲しい。
それぐらい、このサイコパスって作品は素晴らしかった。
アニメーションの凄さが詰まっていた。
本当に、映画ベルセルクを見て、鉄コン筋クリートを見て、
大友克洋を見て、今敏を見て、梅津泰臣を見て思うことは、
実写で出来ないことって沢山あるけど、
アニメーションではないんじゃないかな、ってこと。
映像としてのポテンシャルはアニメーションの方が上。
そして、今レベルが大幅に下降している映像業界において、
アニメーションのクオリティってのは目を見張るものがある。
実写でやっても、このアニメ・サイコパスを超えることはないと断言できる。
わたしはなんでも、仕事でもそうだけど、
「もっと面白くなる。面白くさせることができる」
って思うならやればいいしやるべきだけど、
そこに不安があるなら、やるべきではないと思っている。
それは自分の力や自分の希望どうこう、じゃなくて、客観的に見て。
俯瞰で見れば絶対、今回のアニメ以上のものにはならないことは気づくはず。
まぁ、お金も権利も絡んでることだろうから、
どうしようもないとこもあるだろうけど、でも、出来うることならね。
閑話休題。
映画館で見るサイコパスは本当に本当に本当に最高だった!!!!!!!
音も良く、映像も美しくそして迫力があり、
テレビの小さい画面に収まらない作品だったんだなって痛感した。
大スクリーンで観れたことを本当に幸せに思う。
音楽も勿論だし、役者さんの芝居も。
音響監督さんが「今回のキャストは自分の希望通りに決まった」って仰ってたけど、
本当に、どの方も違和感がないどころか、魅せてくれる。
『人気声優を集めとけばそれでいいってアニメ』
(©小野坂昌也。ヤングがクソアニメを揶揄する時によく使う表現。笑)
じゃないアニメって、本当に良いなぁ、良い演技って良いなぁ。
細々とした感想を言うと、OPは凛として時雨の曲がやっぱベストだと思うけど、
2期のOP映像は1期の比じゃない。
1期のOPはダメだな。2期は本当にカッコいい。
塩谷監督って本当にセンスある。本編中でも彼の腕力に30分間唸りっぱなし。
ぐっと引き込まれてしまう映像と、
たいくつーって思ってしまう映像ってあるでしょう。
同じ素材を使って同じ尺で作うとよりわかりやすいと思うけど、
当たり前だけど、その引き込む力がディレクターの腕だし、
ディレクターは星の数ほどいるけど、そういう腕のある人は一握り。
塩谷監督は、だからホント、すげぇです。
ここで本広さんのことも褒めておこう。アニメファンから総スカンだろうし。
個人的に、映像として1期のラスト回が一番身震いしたんだけど、
その最後のカットね。
(ってこれホント何回言えば気が済むんだって話だけど言います)
BDについている脚本を読むと、最後の行は、朱の
「ドミネーターで、裁けません」なの。
だけど、本編では、そのセリフのあと、
槙島が歩いてる、そして空を見上げる、雪が降っている、
カメラは引いていく、街並みの俯瞰、で終わる。
これは塩谷さんが独自に入れたもので、
わたしはここで「この監督やばい!」って確信したんだけど、
そのシーンで、遠くからサイレンの音がする。
このサイレンの音ってのがすごーーーーーく効果的で。
街のざわめきを、街の冷たさを、そして人々のやるせなさを、
助長させているんだよね、この音が。
この音を、「サイレンにしたら?」って言ったのは、本広さんなんだそうです。
ここはね、このチョイスってのも、やっぱり、腕だよ。
爆発的な人気テレビドラマを作れる彼もまた、
当たり前に、相当の腕力の持ち主だと思う。
あと、絵。絵です。やっぱりアニメは絵ですよね。
もともとの天野さんのキャラデザがまーーーーーーーーーーカッコいい!
のだけれども、作画において、なんか良いなって思う回は、
何故か、恩田さんが総作画監督だった回なんです。
原画マンさんひとりひとりの効力がなによりなのだけど、
なんかね…これは。なんなんだろうね。
やっぱりわたし、恩田さんのセンスが好きなんだろうなぁ。
惹きつけられる。何かが刺さる。
塩谷監督が、
「惚れ込んだ絵がある。それは千葉崇洋さんと恩田尚之さんの絵です。
別作品で恩田さんの絵を生で見た時のインパクトを今でも鮮明に覚えています。
美しく気品があり耽美の粋を極められている」
と仰っていて、ああ、本当にその通りだなぁと思うと同時に、
やっぱりわたしの好きな人はわたしの好きな人を好きなのだなと思って、
嬉しくなった。
サイコパスは、それぞれのすさまじい才能が重なり合わさってる。
本当にこの作品をリアルタイムで体感できて、わたしは幸せです。
さぁ、続編!どんと来い!!!!!!!!
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